
ウェットレースとなった開幕戦では、粘りの走りで4位に滑り込んだ当チームだが、まだまだ、HONDA勢と真っ向勝負するにパワー不足というのが現状だ。マシン性能を上げるのはそう簡単なことではないため、ピット作業の短縮など「終わってみれば……」という作戦で、スポーツランドSUGOを舞台にした第2戦は挑んだ。
路面の改修があり、これまでのデータがあまり役に立たず、ドライバーも違和感をもちながら走っていた。そんな状況の中で迎えたAドライバーの予選。小泉はタイヤが暖まった4ラップ目にアタック、1分33秒864までタイムを詰め、この時点でST-4クラスの2番手につける。翌ラップもアタックを続けるが遅いマシンにも引っかかり34秒台。タイヤはまだタイムを出せるコンディションだったが、その直後にコースアウトしたマシンによる赤旗中断。再開後もコースにはいるが、タイムを詰めるには至らなかった。結局、小泉はST-5クラスの5位、5台が走った86勢の3番手にとどまった。
ローリングの後、3時間先のチェッカーを目指して、午後1時30分、スタートが切られる。スタートドライバーの小泉は、まずまずのスタートを切り、オープニングラップで3番手、翌ラップ目には2番手に上がる。序盤は激しいポジション争いもあり、3番手に下がるシーンもあったが、8ラップ目には上位グループも落ち着く。小泉はS2000に挟まれる形の2番手でラップを重ねていった。上位グループは1分34〜35秒台でのラップが続き、膠着状態が続いた。
今回のSUGOラウンドでは調子のいい小河にスイッチ。時間にしてチェッカーまでの1時間20分を小河に託す。5番手でコースに戻った小河は、すぐに4番手に上げるが、ペースの上がらないST-2クラスのマシンに引っかかり、苦しい走りを強いられる。76ラップ目、2、3番手を走っていたマシンがピットストップ。さらにST-2クラスのマシンを抜き、いっきに戦闘モードへと切り替わる。トップを走るS2000は2回目のピットストップを行っていないため、60秒先を走っている。ちなみにこの時点で3番手を走っているインテグラは、当チームと同じ2回のピットストップを終わらせているが60秒後方。まだ、チェッカーまで先は長いが、当チームの86とここまでトップを逃げていたS2000の2台に優勝争いは絞られた感があった。[ プライバシーポリシー ] [ 環境への取り組み ] [ 通信販売法に基づく表記 ]