2022年のスーパーGTレポート
18号車が2度の表彰台を獲得! 第4戦の富士で65号車がポールポジションを奪取 2022年もENDLESSユーザーが激戦のGT300クラスで躍進!
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概要/Outline
日本発の国際シリーズとして2005年に誕生したスーパーGTは世界最速のGTレースと言われている。観客動員数においても国内最大の人気シリーズに発展しているが、国内外のモータースポーツシーンで活躍するENDLESSも同シリーズで多くのユーザーをサポートしている。

なかでも、GTA-GT300(旧JAF-GT)およびGTA-GT300MC(旧マザーシャーシ)、さらにFIA-GT3の車両規則を採用するGT300クラスには数多くのENDLESSユーザーが参戦。同クラスは車種ラインナップが多く、世界的に見ても激戦のクラスとなっているが、計28台のうち、15台がENDLESSのブレーキアイテムを採用するなど50%以上のシェアを誇っており、GT300クラスにおいてもシーズン序盤からENDLESS勢が躍進している。

まず、開幕戦の岡山ではTEAM UPGARAGEの18号車「UPGARAGE NSX GT3」が2位につけたほか、K2 R&D LEON RACINGの65号車「LEON PYRAMID AMG」が3位に入賞。続く第2戦の富士は予想外のハプニングで赤旗中断のままレースを終える波乱の展開となったが、BUSOU Drago CORSEの34号車「BUSOU raffinee GT-R」が2位で表彰台を獲得している。第3戦の鈴鹿ではTEAM MACHの5号車「マッハ車検エアバスターMC86マッハ号」が2位入賞。さらに第4戦の富士では65号車のLEON PYRAMID AMGが予選でトップタイムを叩き出し、ポールポジションを獲得したほか、決勝では18号車のUPGARAGE NSX GT3が3位につけたことは記憶に新しい。

このほか、埼玉トヨペット Green Braveの52号車「埼玉トヨペットGB GR Supra GT」、LM corsaの60号車「SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT」、Max Racingの244号車「HACHI GR Supra GT」に加えて、今季よりマシンをスイッチしたHOPPY team TSUCHIYAの25号車「HOPPY Schatz GR Supra」と2022年はトヨタGRスープラGTが4台参戦しているが、全てのマシンがENDLESSのブレーキシステムを採用。さらに注目のニューマシン、トヨタGR86 GTもSHADE RACINGの20号車「シェイドレーシングGR86 GT」がENDLESSのブレーキキャリパーを採用したことも2022年のトピックスと言えるだろう。

彼らGTA-GT300勢もトップ争いを左右するパフォーマンスを持つだけに、2022年のスーパーGTでもENDLESSユーザーがGT300クラスでタイトル争いを左右するに違いない。
2022年のスーパーGT SUPER GT SERIES 2022
1994年から2004年にかけて争われていた全日本GT選手権(JGTC)の国際化に合わせて、2005年に設立したスーパーGT(SUPER GT)は国内最大級の人気シリーズに成長。事実、1ラウンドあたり3万人から多い時には9万人の観客動員数を誇るなど、まさに日本発の国際シリーズとして大きな成功を収めている。

同シリーズはGT500クラス、GT300クラスの混走で争われており、最高峰のGT500クラスにはトヨタ、ホンダ、ニッサンの3台メーカーが集結。2000ccターボの専用モデルを投入しており、世界最速のGTカーと謳われている。

一方、GT300クラスはスーパーGT独自の車両規定であるGTA-GT300(旧JAF-GT)およびGTA-GT300MC(旧マザーシャーシ)、さらにFIA-GT3など複数のレギュレーションを採用していることが特徴で、これによりSUPER GTだけの専用モデルから最新のGT3モデルまで様々なマシンがエントリーしている。車種バリエーションが多彩で、まさにGT300クラスは”世界一の激戦区“と謳われているが、国内外のモータースポーツシーンで活躍するENDLESSはスーパーGTに参戦する多くのチームにブレーキアイテムを供給しており、ENDLESSユーザーが激しいトップ争いを展開している。

2022年のスーパーGTも新型コロナウイルスの影響で国内サーキットのみを転戦するシリーズとなっているが、独自のサクセスウェイトおよびVOP(バランス・オブ・パフォーマンス=性能調整)を採用することによって、特定のマシンがシリーズを支配することなく、常にマシンを入れ替えながら激しい上位争いが展開している。しかし、そのなかにあってもENDLESSユーザーたちは素晴らしいパフォーマンスを披露。なかでもGT300クラスでは数多くのENDLESSユーザーが上位争いを展開している。  GT300クラスにおいて注目すべき存在が、なんといってもGTA-GT300(旧JAF-GT)およびGTA-GT300MC(旧マザーシャーシ) のオリジナルマシンと言えるだろう。

同モデルは改造範囲が広く、ブレーキに関しても多くのパーツが自由に変更できることから、数多くのチームがENDLESSのモノブロックキャリパーおよびブレーキローター、ブレーキパッドを採用している。

具体的には埼玉トヨペット Green Braveの52号車「埼玉トヨペットGB GR Supra GT」を筆頭に、LM corsaの60号車「SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT」、Max Racingの244号車「HACHI GR Supra GT」、今季よりマシンをスイッチしたHOPPY team TSUCHIYAの25号車「HOPPY Schatz GR Supra」といったように4台全てのトヨタGRスープラGTがENDLESSのブレーキシステムを採用。

さらに2022年にデビューしたニューマシン、トヨタGR86 GTについてもSHADE RACINGの20号車「シェイドレーシングGR86 GT」がENDLESSのブレーキキャリパーを採用している。

そのほか、TEAM MACHも5号車のトヨタ86 MC「マッハ車検エアバスターMC86マッハ号」にENDLESSのブレーキシステムを採用するほか、aprもハイブリッド搭載の31号車「TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT」にENDLESSのブレーキシステムを採用している。

一方、FIA-GTのGT3モデルは改造範囲が制限され、ブレーキキャリパーもFIAのホモロゲーションが必要となることから、各チームともに純正の公認キャリパーを採用している。しかし、ブレーキパッドは自由に交換できることから、数多くのチームがニュルブルク24時間レースでも豊富な実績を持つENDLESS製のブレーキパッドを採用している。

まず、K2 R&D LEON RACINGがメルセデスAMG GT3の65号車「LEON PYRAMID AMG」にENDLESS製のブレーキパッドを採用するほか、Team LeMansもアウディR8 LMSの6号車「Team LeMans Audi R8 LMS」にENDLESSのブレーキパッドを採用している。

さらにPACIFIC CARGUY Racingのフェラーリ488 GT3、9号車の「PACIFIC hololive NAC Ferrari」もENDLESSのブレーキパッドを装着するほか、TEAM UPGARAGEが投入するホンダNSX GT3の18号車「UPGARAGE NSX GT3」もブルーのブレーキパッドを装着。さらにBUSOU Drago CORSEの34号車「BUSOU raffinee GT-R」やNILZZ Racingの48号車「植毛ケーズフロンティアGT-R」など、ニッサンGT-R NISMO GT-3を投入する2つのチームもENDLESSユーザーだ。

このように2022年のスーパーGTでも数多くのチームがENDLESSのブレーキアイテムを装着しているが、GT300クラスでも彼らENDLESSユーザーが上位争いを展開している。

まず、開幕戦の岡山では予選で4位につけていた18号車のUPGARAGE NSX GT3が2位入賞を果たしたほか、65号車のLEON PYRAMID AMGも予選11位から驚異の追走で3位に入賞。続く第2戦の富士はGT500クラスのクラッシュで赤旗中断のままレースを終えることとなったが、予選で4位につけていた34号車のBUSOU raffinee GT-R」が2位で表彰台を獲得した。

一方、第3戦の鈴鹿では5号車のマッハ車検エアバスターMC86マッハ号が予選4位からジャンプアップを果たして2位に入賞。さらに第4戦の富士では65号車のLEON PYRAMID AMGが予選でトップタイムを叩き出し、ポールポジションを獲得したほか、決勝でもレース中盤までトップ争いを支配していた。残念ながら65号車のLEON PYRAMID AMGはマシントラブルにより上位争いから脱落したが、予選5位につけていた18号車のUPGARAGE NSX GT3が3位で表彰台を獲得。

いまのところ未勝利ながら、ENDLESSユーザーは安定した走りを披露するほか、シーズン後半も各ラウンドでの躍進が期待されるだけに、2022年のスーパーGTでもGT300クラスではENDLESSユーザーの動向に注目したい。