WRC 2022
2022年もラリー競技の最高峰シリーズ「WRC」で躍進!「トヨタGAZOOレーシングWRT」および「Mスポーツ・フォードWRT」へブレーキアイテムを供給!

■概要 / Outline
国内外のレースシーンで活躍するENDLESSはラリーシーンでも活躍している。2005年および2007年のPWRC(プロダクションカー世界ラリー選手権)でチャンピオンに輝いた新井敏弘など数多くのユーザーをサポートするほか、ラリー競技の最高峰シリーズ、WRC(世界ラリー選手権)でも三菱など数多くのワークスチームをバックアップ。さらに2009年からはフォードのワークスチーム「フォード・ワールドラリーチーム」にオフィシャルサプライヤーとしてブレーキアイテムを供給している。

2012年を最後にフォードはワークス活動を休止するものの、ENDLESSは引き続き「Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチーム」(以下、Mスポーツ・フォードWRT)の活動をサポート。さらに2022年はMスポーツ・フォードWRTに加えて、トヨタのワークスチーム「トヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチーム」(以下、トヨタGAZOOレーシングWRT)にもオフィシャルサプライヤーとしてブレーキアイテムを供給しており、ふたつのチームがENDLESSのサポートチームとして活躍していた。

2022年のWRCはテクニカルレギュレーションが一新され、各ワークスチームがハイブリッドシステムを搭載した“Rally1車両”を投入。トヨタ勢の主力モデルはENDLESSのブレーキローター&ブレーキパッドを採用した「トヨタGRヤリスRally1ハイブリッド」で、トヨタGAZOOレーシングWRTが3台の“GRヤリスRally1ハイブリッド”を投入したほか、セカンドチーム「トヨタGAZOOレーシングWRTネクストジェネレーション」(以下、トヨタGAZOOレーシングWRT NG)より日本人ドライバーの勝田貴元が“GRヤリスRally1hアイブリッド”でフル参戦を実施していた。

一方、Mスポーツ・フォードWRTの主力モデルはENDLESSのブレーキパッドを採用した「フォード・プーマRally1ハイブリッド」で、最大4台の“プーマRally1ハイブリッド”が躍進。

なかでも素晴らしいパフォーマンスを見せたのが、トヨタGAZOOレーシングWRTで、弱冠22歳のカッレ・ロバンペラが計6勝をマークし、史上最年少でドライバーズ・チャンピオンを獲得した。もちろん、ロバンペラとコンビを組むヨンネ・ハルットゥネンがコ・ドライバーズ・チャンピオンに輝くほか、トヨタ陣営としても今季はスポット的な活動を行なっていたセバスチャン・オジエが第12戦のラリー・スペインを制するなど計7勝を獲得したことでトヨタGAZOOレーシングWRTがマニュファクチャラーズ部門を制覇。トヨタGAZOOレーシングWRTが2年連続で三冠を達成した。

これに加えてトヨタGAZOOレーシングWRT NGでGRヤリスRally1ハイブリッドを駆る勝田も素晴らしいパフォーマンスを披露。開幕戦のラリー・モンテカルロから第10戦のアクロポリス・ラリー・ギリシャまで10戦連続で入賞するなど抜群の安定性を見せたほか、第6戦のサファリラリー・ケニアでは3位入賞を果たし、キャリア2度目の表彰台を獲得した。

まさに2022年はトヨタ勢の躍進が目立つシーズンとなったが、Mスポーツ・フォードWRTも素晴らしいパフォーマンスを発揮。開幕戦のラリー・モンテカルロでは、スポット参戦のセバスチャン・ローブがプーマRally1ハイブリッドを武器にWRC史上最年長となる47歳で優勝、通算80勝目を獲得したことは記憶に新しい。

そのほか、優勝こそ果たせなかったが、グレイグ・ブリーンがラリー・モンテカルロで3位、第5戦のラリー・イタリア・サルディニアで2位につけるなど2度の表彰台を獲得。

このように2022年のWRCでもENDLESSがサポートするトヨタGAZOOレーシングWRTおよびMスポート・フォードWRTが活躍。その勢いは最終戦として11月10日~13日、愛知県および岐阜県を舞台に開催された第13戦「ラリー・ジャパン」でも健在で、12年ぶりの上陸となった日本ラウンドで素晴らしいパオーマンスを見せており、ENDLESSのブレーキアイテムのクオリティを証明した。

■ラリー・ジャパンについて / About Rally Japan
WRCの日本ラウンドとして2004年に初開催。当時のホストタウンは北海道帯広市で、山岳エリアのグラベルを舞台にラリーが開催された。以来、ラリー・ジャパンはアジア唯一のWRCとして定着。2008年は北海道札幌市へ舞台を移して近隣の山岳グラベルでラリーを開催するなどリニューアルが実施されたほか、2010年には再び北海道札幌市を舞台に開催されており、語り継がれる名勝負が展開されていた。

残念ながら2010年を最後に日本でWRCが開催されることはなかったが、その日本ラウンドのラリー・ジャパンが2022年、12年ぶりに復活した。しかも、舞台は愛知県・岐阜県のターマックで、愛知県の豊田スタジアムを拠点にまったく新しいフォーマットでラリーが開催されることになったのである。

中部エリアを舞台とする新生ラリー・ジャパンの特徴が、日本特有のワイディングを主体にSSが設定されていることで、ヒルクライム、ダウンヒルともに中低速コーナーが連続。道幅が狭く、エスケープがないことも日本の林道の特徴で、路面のグリップが低いこともポイントだ。

加えてラリー・ジャパンでは20kmを超えるロングステージが多く、ダウンヒルでは常にブレーキに負荷が掛かっていることも特徴と言っていい。ハイブリッドシステムを搭載した最新のRally1車両はブレーキにエネルギーの回生システムが採用されているものの、それでもラリー・ジャパンではブレーキアイテムにも高い制動力とロングステージでの安定性が求められているのである。
■2022年のラリー・ジャパン / Future of Rally Japan 2022
2022年のWRCもついに最終戦を迎え、11月10日~13日、愛知県・岐阜県を舞台に第13戦「ラリー・ジャパン」が開催。愛知県豊田市の豊田スタジアムを拠点に12年ぶりとなる日本ラウンドが復活した。

この新生ラリー・ジャパンで母国凱旋を果たすべく、ENDLESSがオフィシャルサプライヤーとしてブレーキローターおよびブレーキパッドを供給するトヨタGAZOOレーシングWRTは新チャンピオンのカッレ・ロバンペラ、エルフィン・エバンス、セバスチャン・オジエを起用するほか、トヨタGAZOOレーシングWRT NGからは日本人ドライバーの勝田貴元が4台目のトヨタGRヤリスRally1ハイブリッドでエントリー。

一方、同じくENDLESSのサポートチーム、Mスポーツ・フォードWRTは2台体制とやや寂しい状態となったが、それでも2度のポディウムフィニッシュを果たしたグレイグ・ブリーンに加えて、若手の成長株、ガス・グリーンスミスが参戦するなど抜群のスキルを持つドライバーに最新モデル、プーマRally1ハイブリッドを託していた。

これに加えてENDLESSはスバルWRXを武器に全日本ラリー選手権のJN1クラス活躍する新井敏弘をラリー・ジャパンでもサポート。今大会で新井がドライビングするマシンは、ENDLESSのブレーキパッドを装着したシトロエンC3 Rally2で、「スバル車以外でラリーに参戦するのは1992年のいすゞ・ジェミニ以来だから30年ぶり。あまりテストができなかったから、少しずつマシンの特性を把握しながら、WRC2のレギュラーメンバーたちと争いたい」と意気込みを見せていた。

こうして豪華メンバーが集結したラリー・ジャパンは11月10日、豊田スタジアムのセレモニアルスタートを経て同日の夕刻、SS1「Kuragaike Park」で競技がスタート。この注目のオープニングステージで素晴らしい立ち上がりを見せたのが、トヨタGAZOOレーシングWRTで1号車を駆るオジエでSSウインを獲得。さらにMスポーツ・フォードWRTで42号車を駆るブリーンが2番手タイムにつけるなどENDLESS勢が1-2フィニッシュを達成した。

以下、トヨタの69号車を駆るロバンペラが5番手タイム、33号車を駆るエバンスが6番手タイム、18号車を駆る勝田が7番手タイム、フォードの44号車を駆るグリーンスミスが8番手タイムをマークするなど順調な走りを見せていたのだが、このSS1で予想外のハプニングが発生することとなった。

なんとシトロエンC3 Rally2でWRC2に参戦していた新井がSS1でコースアウト。スタートからわずか500m地点でクラッシュを喫し、そのままリタイアすることになったのである。

まさに新生ラリー・ジャパンは波乱含みの幕開けとなるなか、翌11日、山岳エリアを舞台に本格的なラリーがスタートしてからもハプニングが続いた。まず、この日のオープニングステージとなるSS2「Isegami’s Tunnel 1」で、前日首位のオジエがパンクを喫し、大きく後退したほか、ヒュンデSHELL MOBIS WRTのダニ・ソルドがマシントラブルによりi20 Rally1ハイブリッドが炎上。同SSならびにスケジュールの遅延を防ぐべく、SS3「Inabu Dam1」がキャンセルされた。

さらに、SS4「Shitara Town R 1」ではグリーンスミスがドライブシャフトのトラブルで後退したほか、5番手につけていたブリーンがコースアウトでデイリタイア。ちなみに、SS4はブリーンのアクシデントでキャンセルされたほか、コースバリアの修復が間に合わないことからリピートステージとなるSS7「Shitara Town R 2」もキャンセルとなるなど、まさにデイ2でも脱落者とSSキャンセルが続出するサバイバルラリーと化した。そのかなで順調な走りを見せていたのがトヨタの33号車を駆るエバンスで、2回のSSウインを獲得してデイ2をトップでフィニッシュ。同じく2回のSSウインを獲得した69号車のロバンペラが総合3番手、18号車を駆る勝田が総合5番手でデイ2をフィニッシュした。

明けた翌12日のデイ3でも、SS8「Nukata Forest 1」で総合3番手につけていたロバンペラがパンクを喫し、上位争いから脱落するなど波乱の展開で幕を明けた。さらに安全上の理由からスケジュールが遅延し、SS13「Okazaki City SSS1」がキャンセルとなるなか、ENDLESSのサポートドライバーは安定した走りを披露。惜しくも首位を明け渡したものの、SS8「Nukata Forest 1」でベストタイムをマークしたエバンスがトップと4秒差の総合2番手でデイ3をフィニッシュしたほか、SS10「Shinshiro City」で3番手タイムをマークした勝田が総合4番手、3回のSSウインを獲得したオジエが総合5番手でデイ3を走り終えた。

そして、翌14日のデイ4でもオープニングのSS15「Asahi Kougen 1」から激しいタイム争いを展開。同ステージで素晴らしい走りを披露したのが総合2番手につけていたエバンスで、同SSでベストタイムをマークし、首位に付けるヒュンデSHELL MOBIS WRTのティエリー・ヌービルとのギャップを0.6秒まで短縮した。それだけにエバンス×トヨタGAZOOレーシングWRTの逆転勝利が期待されていたのだが、SS16「Ena City 1」でまたしてもハプニングが発生する。首位を猛追していたエバンスがパンクを喫し、総合4番手に後退することになったのである。

このように最終日を迎えてもハプニングが続いたラリー・ジャパンだが、それでもENDLESSのサポートチームは素晴らしい走りを披露していた。SS17「Nenoue Plateau」でトヨタの1号車を駆るオジエがSSウインを獲得すると雨が降り始め、完全にウエットコンディションのなかで争われたSS17「Ena City 2」ではフォードの42号車を駆るブリーンがSSウインを獲得。さらに同ステージではオジエが2番手タイムをマークし、総合順位でも4番手に浮上した。

そして最終SSとなるSS19「Asahi Kougen Power Stage」では4本のウエットタイヤを装着するブリーンがトップタイムをマークし、ボーナスポイントを獲得した。総合優勝はヒュンデSHELL MOBIS WRTのヌービルで、チームメイトのオイット・タナックが2位に入賞。一方、トヨタ勢では勝田が最上位となる3位入賞を果たし、母国ラリーでシーズン2度目のポディウムフィニッシュを達成した。

以下、オジエが4位、エバンスが5位、グリーンスミスが6位入賞。惜しくもラリー・ジャパンで優勝こそ果たせなかったが、サポートチームのドライバーが数多くのSSで好タイムを連発することによって、ENDLESSは改めてブレーキアイテムのパフォーマンスを証明した。