早朝から天気予報にはなかった小雨が降るオートポリス。フリー走行時には雨が上がり始め、11時00分スタート時の天候は晴れ。路面はレコードラインから乾き始めている状況となった。
今回も主催者からAドライバー花里がプロドライバー認定されたことによるハンディキャップ・ピットストップ75秒が課せられている。またAドライバーには75分の最低乗車時間が定められている。
作戦はAドライバーの花里からスタートし、序盤でハンディキャップを消化。同クラスにラップダウンされるギリギリでコース復帰し、75分連続走行で追い上げるのが基本の作戦。
しかし、序盤でセーフティカー導入などアクシデント時はドライバーチェンジし、再度花里が乗る作戦もある。中盤以降も展開次第で大きく作戦が変わることを予想しつつ、チームはストラテジーを組んで挑んだ。
11時3分決勝スタート。早々に75秒のハンディキャップを消化し、最下位の5位から巻き返すべく走行。
Aドライバーの乗車時間を消化し終わった36周目、花里から石坂にドライバーチェンジ。フロントタイヤ2本交換のみでコース復帰して4位。石坂は2分5秒台のハイペースで追い上げる。
シリーズランキングトップの#13 ENDLESS GR YARIS。シリーズ2位の#743 HONDA R&D Challenge FL5よりも上位でフィニッシュしたい。#743は約1周前を走っていて、1周2秒ずつ差を縮めれば追いつく計算。残り3時間半で逆転できるか。
石坂がピットインし伊東へ交代。タイヤ4本交換と給油を行う。#743との23秒差を伊東選手が追い詰めていく。そして83周目、ついに#743を抜いて2位に順位をアップ。
100周目、再び石坂に交代し最終ピットを終える。残りの1時間15分、トップを目指して追い上げることになった。石坂は渾身の追い上げを見せるも、#6 新菱オートDIXCEL 夢住まい館エボ10は軽いウエイトハンデということもありトップを快走。#13はギャップを詰めることが出来ない。
ところが約15秒差がつき2位で迎えたファイナルラップ。2位のままフィニッシュかと思われたところで、#6が駆動系トラブルによってペースダウン。石坂が追いつき最終周で大逆転、見事優勝を飾った。
優勝によってポイントの上積み、シリーズランキング2位との差の拡大を最も良い結果で果たし、シリーズ優勝を目指すチームとしては最高のレースとなった。
Super 耐久の詳細については、チームの公式ウェブサイトをご覧ください。
https://supertaikyu.com/