WRC 第10戦 アクロポリス・ラリー・ギリシャ
ロバンペラがアクロポリスで2年ぶり通算2回目の優勝
エバンスはひとつ順位を上げ総合2位でフィニッシュ
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概要/Outline


9月10日(日)、2023年FIA世界ラリー選手権(WRC)第10戦「アクロポリス・ラリー・ギリシャ」の最終日デイ4が、ギリシャのラミアを起点に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)が優勝。エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合2位で、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(17号車)は総合10位でフィニッシュしました。

前日のデイ3でトップに立ち、総合2位のダニ・ソルド(ヒョンデ)に2分以上の差を築いたロバンペラは、十分なリードがあることから最初の2本のステージをペースをかなり抑えて走行しました。一方、デイ3総合3位のエバンスは、オープニングのSS13でベストタイムを記録し、2番手タイムのソルドを9秒上回るタイムで総合2位にポジションアップ。続くSS14ではソルドがベストタイムで応戦し、エバンスとの差は2.7秒に縮まるも順位は変わりませんでした。そして迎えた最終のSS15は、ボーナスの選手権ポイントがかかるパワーステージ。抑えた走りを続け力を蓄えていたロバンペラは、ここで一気に猛プッシュ。今大会8本目となるベストタイムを記録し、ボーナスの5ポイントも獲得する完全勝利で今シーズン3勝目を獲得しました。エバンスもまた、パワーステージで速さを発揮し、ロバンペラに次ぐ2番手タイムで総合2位を獲得。ボーナスの4ポイントも手にしました。TGR-WRTはこれまで苦手としてきたギリシャで最良の結果を残し、ふたりのドライバーがマキシマムポイントを獲得したことにより、マニュファクチャラー選手権におけるリードを91ポイントに拡大しました。また、前戦ラリー・フィンランドでリタイアを喫しノーポイントに終わったロバンペラは、ドライバー選手権での2位エバンスに対するリードが25ポイントに縮まりましたが、今回の完全勝利により差を33ポイントに拡大。一方、エバンスはドライバー選手権2位の座を守り、3位のティエリー・ヌービル(ヒョンデ)に対するリードを33ポイントに拡げました。

なお、デイ3で首位に立ちながらもタイヤとサスペンションのダメージによりデイリタイアとなったオジエは、デイ4で再出走。総合10位で波乱のラリーを戦い終えました。

WRC次戦は、9月29日(金)から10月1日(日)にかけて、南米のチリで開催される第11戦「ラリー・チリ・ビオビオ」です。路面はグラベルで、コースは森林地帯の中高速ステージが大部分を占め、路面は全体的にスムーズです。TGR-WRTは2019年大会で優勝しており、大会2連覇がかかっています。

ラリーの詳細については、チームの公式ウェブサイトをご覧ください。

https://toyotagazooracing.com/jp/wrc/