レースレポート
スーパー耐久シリーズ 2024 開幕戦 スポーツランドSUGO 13号車
トップページ >> モータースポーツページ トップ >> スーパー耐久シリーズ 2024 開幕戦 13号車 レポート

マシン #13 ENDLESS GR YARIS 参戦クラス ST-2クラス
Aドライバー/花里 祐弥
Bドライバー/石坂 瑞基
Cドライバー/岡田 整
監督 / 中村 稔弘

<#13 ENDLESS GRヤリス>

昨シーズンはシリーズランキングトップで迎えた最終戦でエンジントラブルによりノーポイントに終わり(修復後コース復帰するも規定周回数に満たず)、惜しくもシリーズランキングを2位で終えた。

2024年シーズンの悲願のチャンピオン獲得に向け、マシンは引き続きGRヤリスを使用。昨年から導入しているバンプラバー「MBR(メイクバンプラバー)」による新たなサスペンションセッティングなどのテストにより熟成を進めた。

ドライバーラインアップは昨シーズン同様に花里/石坂/伊東/岡田だが、開幕戦は#3 ENDLESS GR86の小河が海外レースにチャレンジするため欠場が決定。代役として#3には伊東が乗ることとなったため、#13 ENDLESS GRヤリスは花里/石坂/岡田のラインアップで菅生参戦となった。なおAドライバーについては今シーズンも登録規定が定められており、昨年同様に花里がプロドライバー認定をされた。これにより各レースで何らかのハンディキャップを課されることとなり、今レースでは1回のドライブスルーハンディキャップが課された。
予選

A 花里 祐弥 1'31.463 クラス7番手

B 石坂 瑞基 1'30.587 クラス2番手

C 岡田 整 1’33.143

→予選結果6位/7台中

今回のレースは参戦クラスによって土曜日に予選&決勝を開催するグループと、日曜日に予選&決勝を開催するグループに分かれる。#3は4月21日(日)に予選と決勝が行われた。

天気は晴れ。気温はやや肌寒い中での予選となった。今シーズンは予選方式を変更。これまではA、Bドライバーの予選タイムの合算で競っていたが、今シーズンはAドライバー予選で上位50%のQ2Aグループと下位50%のQ2Bグループに分かれ、予選上位はQ2Aだけで、下位はQ2Bだけで順位を競うシステムとなった。そのためAドライバー予選で上位50%に残らないとポールポジションが獲得できない仕組みとなり、より一層Aドライバーのタイムが重要となった。

木曜、金曜の走行ではブースト圧が上がらないトラブルに見舞われ、思うようにセッティングが進まなかったGRヤリス。トラブルは解消されたがAドライバー花里はクラス7位となり、Q2Bでの予選に進むこととなった。Q2B組では石坂が2番手タイムをマーク。決勝は6位から巻き返しを図る。

決勝

決勝結果 クラス4位

13時23分、4時間のレースがスタート。午前中は涼しかったが、レースがスタートした13時半には20℃を超える暖かい気候の中でのレースとなった。

早々にAドライバーの花里がAドライバー登録規定によるドライブスルーハンディキャップを消化し、クラス最下位の7位でコースに復帰。Aドライバーの走行義務である約1時間経過したところで、クラッシュ車両の回収のためにセーフティカーが導入、その間にピットインを行い花里から岡田に交代して6位でコースに復帰となった。岡田は安定したペースでラップを重ね順調に順位を上げていく。約90分のフルスティントで走行して4位でピットイン。残り70分で石坂が追い上げていく展開となった。

石坂はクラス4位から追い上げたいが、トップ勢とはほぼ同タイムのため差が縮まらない。むしろ気温が下がったタイミングで、トップの#225 KTMS GR YARIS、2位の#72 OHLINS CIVIC NATSはよりペースを上げ、#13はじわじわと引き離されていく展開となってしまった。石坂の懸命の追い上げも叶わず、#13は4位のままゴールとなった。



Super 耐久の詳細については、チームの公式ウェブサイトをご覧ください。

https://supertaikyu.com/
ドライバー・監督コメント
●花里 祐弥

新しく取り組んでいるサスセッティングもそうですし、ブレーキパッドも持ち込んだセットがマッチして、これまで以上に乗りやすいクルマにすることができました。順位としては満足できませんが、富士24時間にノーウエイトで挑めるという考え方もあります。しっかりとクルマを見つめ直して、富士での大量ポイント獲得を目指したいと思います。応援ありがとうございました。

●石坂 瑞基

ペース的には厳しいレースとなりましたが、MBRのセッティングを進めることができました。これまで反発と荷重を受ける部分のバランスが難しいところがありましたが、今回かなりいいバランスを見つけることができ、クルマとして昨年からかなり乗りやすくなっています。そういった好材料もあるので、次戦富士では上位を目指したいと思います。

●岡田 整

今回は精一杯の走りをしてそれでも前に追いつけないという悔しさが残るレースでした。アマチュアドライバーなりに頑張らせていただいて、チームメンバーとも協力してペースを作れたと思います。予選6位から4位とポジションアップはできましたが、コンスタントラップがまったく足りませんでした。次回できる対策を行って、しっかりと戦えるようになって富士24時間に挑みたいと思います。

●監督 中村 稔弘

今回木曜、金曜日とエンジンの吸気系のトラブルによって本来のパワーが発揮できない状態になってしまいました。日曜日の予選&決勝では解消されていましたが、本当に100%の力が発揮できていたか、改めて検証してトップグループとのタイム差を縮める対策をしていきたいと思います。
明るい材料としてはMBRによるセッティングが詰められ、ブレーキパッドのセッティングも良かったことなどがあります。今シーズンの今後のレースに活かしていきたいと思います。