決勝結果:クラス3位
決勝は15時00分スタート。スタートドライバーは菅波。陽が差してやや暑い中24時間耐久レースが始まった。開始直後に菅波は2台をパスして2位に浮上。順調に周回を重ねていく。
約90分のスティントを走行して44周目に最初のピットイン。菅波から坂に交代。タイヤ4本を交換してコースに復帰する。
その後順調に周回を重ねて行く。6時間経過時点で再びクラス2位まで浮上。このまま予定通りに走って表彰台を目指したい。
スタートから8時間が経過した23時過ぎ、小雨が降り始める。レインタイヤに交換するチームもある中、ENDLESSは「雨は継続して降らない」と判断。そのため23時50分すぎにピットインした際もスリックタイヤに交換。ドライバーは菅波から小河に交代。不安定な路面状況のためクラス2位を維持すべく丁寧に周回していく。
しかし深夜1時30分が過ぎても雨は降り続き、スリックタイヤには厳しい路面コンディションとなる。ここでチームはピットインを選択。ドライバーは小河のまま、給油とレインタイヤへの交換を行いコースに復帰。ただコース上では深夜2時前にST-4クラスのスリックタイヤ装着車がクラッシュしており、3号車はベストなタイミングでのレインタイヤ装着だったようだ。
まもなくレース開始から12時間を迎える深夜2時50分、ドライバーを小河から菅波に交代。レインタイヤも新品に交換してコースへ復帰。
午前4時35分。空は明るくなってきたタイミングで雨脚も弱まる。菅波から小河に交代のタイミングでスリックタイヤに交換。2位からトップの#884 シェイドレーシングGR86を追い上げていく。
残り約6時間となった午前9時前、坂選手からこのレース初走行となる女性ドライバーの池島に交代。トップに食らいついて逆転を狙いたい。
このタイミングで#3はまだ義務であるメンテナンスタイム10分間を消化しておらず表記上は2位。ただ今回は午前11時までにメンテナンスタイムの消化が義務つけられている。とくに車両に問題のなかったGR86は、ギリギリまでそのメンテナンスタイムの消化を遅らせて走行。11時直前にメンテナンスタイムに入るが、ブレーキパッドの残量を確認したところ問題ないと判断しパッドやローターの交換を見送り。2022年の富士24時間にてENDLESS AMG GT4(ST-Qクラス)を走行させて以来の、ブレーキパーツ無交換での24時間完走を目指すこととなった。
メンテナンスタイムを消化した#3はクラス3位でコースに復帰。そこから優勝を目指してAドライバー坂が最低乗車義務時間を消化しつつフルプッシュで走行していく。12時20分に菅波に交代。出来る限りのハイペースでプッシュし続けた菅波から、残り時間約100分で小河に交代。フルサービスでタイヤ交換と給油を行い、3位からの浮上を目指す。
小河は懸命のアタックをするも2位の#41 エアバスターWINMAX GR86 EXEDYとのタイム差は縮まらずそのまま24時間が経過。クラス3位でのチェッカーとなった。惜しくも優勝は逃したもののノートラブルで走りきり3位に入ったことは、昨年の悔しい結果と今シーズンのシリーズランキングをふまえると、好成績と言える結果となった。
そしてブレーキパッド、ローターともに無交換での24時間レース完走は製品開発において大きな収穫となった。特に前回達成時は賞典外のST-Qクラスであったが、今回は優勝を狙うクラスでの達成である。上位を目指すなかでプッシュが避けられない状況での無交換であったことは記しておきたい。
Super 耐久の詳細については、チームの公式ウェブサイトをご覧ください。
https://supertaikyu.com/