決勝結果:5位
コース上は昨夜から雨が降り続く状況。スタート直前に雨は弱まり、#95 SPOON リジカラ CIVICなどスリックタイヤでのスタートを選択するチームもいくつか見られた。7番手からスタートする#13 ENDLESS GRヤリスはウエットタイヤを選択。
3時間レースとなる決勝はウエット路面の経験が豊富な石坂、伊東とつなぎ、最後に花里がドライブする予定。Aドライバー花里は最低乗車時間60分が課せられているため、残り60分以上を残したタイミングで花里に交代してゴールを目指すことになる。作戦では花里にバトンが渡る頃には雨は止み、徐々にドライ路面に変わっていく想定だ。
8時31分からセーフティカーランで周回が始まり、8時36分レースがスタート。路面は完全ウエットのため、スリックタイヤを選択した#95シビックを抜き、#13 ENDLESS GRヤリスは6位に浮上。
レース開始から30分経過。石坂は1分54秒台で安定したラップを刻む。スリックタイヤの#95シビックは一時4秒以上ラップタイムが遅かったが、徐々に路面が乾くとウエットタイヤと変わらないタイムを刻む。
残り2時間12分。コースアウト車両が発生し、FCYが導入されるが、ほどなくしてFCYは解除。
1時間が経過。3時間レースのため通常はドライバー交代のタイミングだが、コース上は路面が乾きつつある状況。そのため最大乗車時間付近まで石坂がドライブし、伊東に交代するタイミングでウエットタイヤからスリックタイヤに交換する作戦を取ることとなった。
35周目、#743 honda R&D Challenge FL5を抜いて5位に浮上。レースは約70分が経過。
40周目、ピットインしドライバーを石坂から伊東に交代。タイヤは作戦通りスリックタイヤ4本へ交換。
48周目#72シビックを抜いて5位に浮上。49周目には1分49秒台をマークして追い上げていく伊東。トップとの差は約60秒。1周あたり2~3秒ほど上位より速いため、このスティントでできるだけポジションを上げておきたい。
57周目、残り時間65分のところでクラッシュ車両が発生。FCYが導入されることを期待してピットイン。伊東から花里に交代し、タイヤは無交換。温まったスリックタイヤのためそのまま花里はプッシュできる。しかしクラッシュ車両は自力でコースに戻りFCYは導入されず。FCY中のドライバー交代によりピットでのロスタイムを減らすことが期待されたが、なかなか作戦通りには行かない。一方で花里への交代が必要なタイミングだったため、ピットイン自体は計画通りでロスは無し。問題なくピット作業もこなし、コースに5位で復帰となった。
花里は1分44秒台でラップしていくが、ほかのST-2車両もほぼ同タイムでラップ。花里からはあまりトラクションがかからず、思うようにタイムが出ないという無線が入る。ペースが上げられないまま6位で周回を重ねていく。残り時間17分、上位車両が続々と2回目のピット作業に入り、すでに2回のピットを終えている花里は5位に浮上。そのまま花里は走りきり、5位でチェッカーを受けた。
岡山を終えシリーズランキングは1位#72 111.50ポイント、2位#225 100.00ポイント、3位#13ENDLESS GR YARIS 83.00ポイントとなった。
最終戦は4時間レースだがポイントが1.5倍となるため、1位30ポイント、2位22.5ポイント、3位18ポイント、以下15/12/9/6/4.5とポイントが与えられる。
逆転シリーズチャンピオンを獲得するには、#13ENDLESS GRヤリスが優勝した上で、#72がノーポイント、#225は5位以下という条件が必要になる。かなり厳しい条件にはなるが、チャンピオンの僅かな可能性に懸ける。
また花里のドライブ中に報告があったトラブルは、レース後駆動系のトラブルと判明した。原因究明を進め万全の体制で最終戦に臨む。
【FCY導入】
1回目:09:17'44~09:20'18
Super 耐久の詳細については、チームの公式ウェブサイトをご覧ください。
https://supertaikyu.com/