決勝結果:クラス4位
決勝日は朝から雨。9時50分からのフリー走行では雨が上がり、ウエットタイヤで菅波がコースイン。徐々に路面は乾き始め途中からはドライタイヤのテストをすることができた。ここでクルマの動きを確認し、午後の決勝に備える。
決勝は5月31日(土)15時にスタートし、24時間後の6月1日(日)15時にゴールとなる予定だったが、13時30分のグリッド移動直後に雷雨が富士スピードウェイを襲う。そこでスタートは1時間の延期が発表され、16時スタートとなった。ゴール時間に変更は無かったため、今年は”23時間耐久レース”となった。
15時59分59秒セーフティカー先導のままレースがスタート。周回を重ねながらタイヤを温め、路面の水も各車が捲き上げることで路面コンディションは少しずつ回復していく。16時16分セーフティカーがピットに入り、グリーンフラッグが振られて通常のレースがスタート。スタートドライバーは菅波。クラス2位をキープして順調に周回していく。
44周目、約1時間40分を菅波が走行しピットイン。ドライバーは小河に、タイヤはスリックに交換。燃料もフルに補給してクラス4位でコースに復帰。その後、小河は#884 GR86、#216 HMRスポーツカー専門店GR86に次ぐ3位で周回を重ねていく。
午後8時から24時間名物の花火が上げられたが、風がほとんど吹いていなかったことでその煙がコース上に滞留。視界が悪化してしまいFCYが導入され、そこからセーフティカーランとなる。前との差を埋めるチャンスになったと思いたい。
その後、コース上のアクシデントにより再度セーフティカーランとなり、その間にピットインして菅波から小河に交代。クラス3番手を走行。トップは#884、2位は#41 GR86となっている。
午後10時29分再びコース上はセーフティカーランとなり、このタイミングにメンテナンスタイムを使う。フロントのパッド&ローターとリアのパッドを交換。タイヤを新品にして給油し、ドライバーを小河に交代してコースに復帰する。やや早めのメンテナンスタイム消化となったが、昨年はパッド、ローターともに無交換で完走した実績があるので、このタイミングで交換しても問題はないという狙い。残り時間は16時間19分。
ここで霧の発生によりセーフティカーが再び導入。チームはこのタイミングでAドライバー坂の最低乗車時間(当初の想定では3時間27分)を消化させるためにピットインしてドライバーを坂に交代。そのままコースに復帰させる。
午後11時52分、残り時間15時間7分で霧が晴れてきたところでレース再開。3位を走行。
午前0時56分、残り時間14時間2分ほどで2コーナーにおいて複数台が絡むクラッシュが発生し、FCYが導入される。車両回収が長引き結局セーフティカーランに。そこから午前1時19分赤旗が掲示され、レースは一旦中断。コースを修復し、午前2時00分からセーフティカー先導で走行が再開された。この時点で順位は3位。
このセーフティカーラン中にピットインし、坂から小河に交代。坂は最低乗車時間をクリアすることができ、このあと乗車する義務はなくなった。午前2時9分にセーフティカーが退去してレースが再開される。
午前3時30分、残り時間11時間30分ほどでピットイン。小河から菅波に交代。クラス3位をキープしてコースに復帰。
午前3時40分、再び霧によってセーフティカー導入。1時間以上のセーフティカーランが続いたが、結局午前4時45分、霧によって赤旗中断。順位は3位。トップの2台との差は2周。レースペースに差はなかったが、セーフティカー導入のタイミングが悪く、トップに2周の差をつけられてしまう。
午前7時30分からの再開がアナウンスされ、セーフティカーランで走行が再開される。
午前7時46分レース再開。順位は3位。菅波は1分57秒962のここまでのレース中ベストラップで追い上げていく。
午前8時42分ピットイン。ドライバーを今回初スティントとなる島谷に交代。島谷にとって久々の決勝レースでの走行のため、段々とレースペースを上げていく。しかし午前9時10分過ぎ、GRスープラコーナーでST-Zクラスの#885 シェイドレーシング GR Supra GT4 EVO2に追突されスピン。反転状態となった#3 ENDLESS GR86のフロントへさらに#885 スープラが突っ込んできてしまい、フロント周りを大破。そのままリアも含めた修復作業のために緊急ピットイン。メカニックたちが懸命に修復作業を行う。
その後レースコントロールからこのアクシデントについて一方的な追突と判断され、#885 スープラには60秒停止のペナルティが課せられたが、レースにおいてぶつけられたマシンに救済措置はない。素早い修復により午前9時53分、ドライバーを小河に交代してコースに復帰するが、順位は6位に後退。
午前10時34分、残り時間4時間25分で#19 WedsSport GR86を抜いて5位に浮上。小河は諦めずにプッシュしていく。
午後11時25分、小河から菅波に交代。ピットアウトして6位となる。
午後12時53分、菅波から坂に交代。現在5位。4位とは12周離れているので逆転は難しいが、まだレースは残り2時間、追いつくチャンスは残されている。坂はすでに最低乗車時間は消化しているが、今後のレースも考えて走行マイルを重ねながらプッシュを続ける。ひとつでも上の順位を目指していく。
午後2時16分、最終ピットインで坂から小河に交代。フルサービスのピット作業でゴールを目指す。天気予報では降雨の可能性が高いが、ピットイン時点では雨は降っていないのでスリックタイヤでのピットアウトとなった。順位は5位。
すると残り2分、4位を走行していた#60 Zenyaku GR86がコース上でストップ。S耐では周回数に関わらずチェッカーを受けないと完走扱いにならないため、そのまま最終スティント走り切った#3 ENDLESS GR86が4位でチェッカーを受けた。接触のアクシデントや、セーフティカーの入る位置などアンラッキーが重なったレースとなったが、マシン自体はメカニカルなトラブルが無く走り切った。マシンの信頼性の高さを証明するとともに、エンドレスとしての製品開発の点でも大きな収穫となった。
【SC導入】
1回目 スタート~16:16’34(4Laps)
2回目 20:22’30(141Laps)~20:45’45(148Laps)
3回目 21:45’00(181Laps)~22:15’40(190Laps)
4回目 22:24’45(195Laps)~23:52’32(217Laps)
5回目 1:03’42(252Laps)~1:18’51(256Laps)
6回目 2:00’00(257Laps)~2:09’20(259Laps)
7回目 3:39’11(310Laps)~4:45’35(329Laps)
8回目 7:30’00(330Laps)~7:46’20(335Laps)
【FCY導入】
1回目 20:18’30(140Laps)~20:22’30(141Laps)
2回目 21:42’28(180Laps)~21:45’00(181Laps)
3回目 00:03’20(223Laps)~00:06’10(224Laps)
4回目 00:23’40(234Laps)~00:27’36(235Laps)
5回目 00:56’12(251Laps)~1:03’42(252Laps)
6回目 7:58’40(342Laps)~8:00’49(342Laps)
7回目 8:22’25(354Laps)~8:22’57(354Laps)
8回目 8:41’10(365Laps)~8:42’12(365Laps)
9回目 9:08’52(380Laps)~9:14’58(381Laps)
10回目 9:48’03(399Laps)~9:48’53(399Laps)
11回目 12:10’09(477Laps)~12:14’03(478Laps)
12回目 13:05’03(506Laps)~13:06’41(507Laps)
【赤旗中断】
1回目 1:18’51(256Laps)~2:00’00(257Laps)
2回目 4:45’35(329Laps)~7:30’00(330Laps)
Super 耐久の詳細については、チームの公式ウェブサイトをご覧ください。
https://supertaikyu.com/