決勝結果:優勝
秋晴れの富士スピードウェイ。気温は14℃と過ごしやすい。スーパー耐久2025最終戦となる4時間耐久レースが13時15分にスタートした。
スタートドライバーは菅波。予選は6位からのスタートだったが、菅波の猛プッシュで3周目に2位まで浮上。4周目にはトップの#216 HMRスポーツカー専門店GR86を捉えて1位になった。このまま差を広げてAドライバー坂にバトンタッチしたい。10周を終えた時点で2位との差は約10秒。12周目、シリーズトップの#884 シェイドレーシング GR86がトラブルによりピットインする。
菅波はレース序盤のベストタイム1分57秒3と近いタイムで快走。2位を引き離す圧倒的なコンスタントラップの速さだけに、できるだけ菅波で引っ張りたい。
44周目、1回目のピットイン。ドライバーを菅波から坂に交代。タイヤは4本交換し、給油も3本(60L)のフルサービスを行った。給油量が2本以上の場合には最低ピット停車時間が発生するため、給油量も作戦面で大事な要素となる。
代わった坂がAドライバーの最低乗車時間を消化しながら、しっかりとペースを作って走行していく。坂は想定よりも好タイムの1分59秒台で順調に周回していく。
74周目、2回目のピットイン。坂から小河に交代。タイヤは4本を交換するが、ピット滞在時間の発生しない1本(20L)のみの給油で素早くコースに復帰する。
残り時間は1時間。5位の#66 odula TONE MOTUL ROADSTER RFが約2分30秒後方で走行している。トップ走行中の#3 ENDLESS GR86は最後のピットを残しているが、#66 ロードスターは燃費の良さを生かし、最終ピットをすでに終えている。勝利のためには最後のピット作業で1本給油での素早いコース復帰が求められるが、そのためには完走できる十分な燃料を残す必要がある。そこで小河と最終バッターの菅波で燃費を稼ぐことに。小河は燃費走行に切り替え、残りのスティントの走行を続ける。
104周目、運命の最終ピットイン。ドライバーは小河から菅波に交代し、給油は作戦通りの1本(20L)のみとした。フロントタイヤのみ交換し最短時間でピットを終え、目論見通り1位のままコースに復帰することができた。2位の#66 ロードスターには約70秒の差が付いており、レースは残り25分。
菅波は日の暮れた視界の悪い富士で安定して走行。残り5分で2位との差は依然約71秒と大きな差を保っている。115周目には1分57秒206のチームベストタイムをマークするなど、菅波はハイペースでマージンを守りきりトップチェッカー。2年連続のシリーズチャンピオンには届かなかったが、シーズン2勝目を2連勝で飾り2025年シーズンをランキング2位で終えた。
【FCY導入】
1回目:14:58'31(58Laps)~15:01'11(59Laps)
2回目:15:55'26(89Laps)~15:57'20(90Laps)
Super 耐久の詳細については、チームの公式ウェブサイトをご覧ください。
https://supertaikyu.com/