2025 WRC 第10戦 ラリー・デル・パラグアイ
WRC初開催のパラグアイでオジエが優勝、今シーズン4勝目を獲得
エバンスは総合2位でフィニッシュしドライバー選手権首位の座を守る
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概要/Outline
8月31日(日)、2025年FIA世界ラリー選手権(WRC)第10戦「ラリー・デル・パラグアイ」の競技最終日デイ3が、パラグアイ南東部エンカルナシオンのサービスパークを起点に行なわれ、エンドレスがブレーキパーツの供給でパートナーを務めているTOYOTA GAZOO Racing World Rally Team (TGR-WRT) のセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組 (GR YARIS Rally1 17号車)が優勝、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合2位、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)が総合5位、TGR-WRT2からのエントリーとなるサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組 (5号車) が総合6位で、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組 (18号車) が総合16位でフィニッシュしました。

WRC初開催となるラリー・デル・パラグアイの最終日デイ3は、サービスパークの東北エリアで「ベラ・ヴィスタ」と、ユネスコ世界遺産の名を冠した「ミッション・イエズスティカ・トリニダード」という2本のステージを、ミッドデイサービスを挟むことなく各2回走行。

最終のパワーステージ、SS19 「ミッション・イエズスティカ・トリニダード2」 は、途中から降り始めた雨が一気に強くなり、出走順が後方のトップドライバーたちは雨の影響を大きく受けることに。オジエは大幅にグリップが低下した路面でタイムを失い、ベストタイムのティエリー・ヌービル(ヒョンデ)から19.8秒遅れの10番手タイムに。それでも、総合2位につけていたフォルモーも雨で大幅に遅れリタイアとなった結果、オジエは総合2位に順位を上げたエバンスに26.2秒の差をつけて、今シーズン4勝目を獲得しました。オジエはスーパーサンデー5位による1ポイントも獲得。ドライバー選手権では、2位ロバンペラと2ポイント差の3位の座を守りました。今回の勝利によりオジエのWRC通算優勝回数は65となりました。

総合2位でフィニッシュしたエバンスはパワーステージ4番手、スーパーサンデー3位によりボーナスポイントも獲得。ドライバー選手権首位の座を守っています。デイ2の終盤まで首位につけるも、タイヤのダメージにより総合6位に後退したロバンペラは、フォルモーのリタイアにより総合5位でフィニッシュ。パワーステージ2番手、スーパーサンデー2位によりボーナスの8ポイントも手にしました。

TGR-WRTはオジエ、エバンス、ロバンペラが獲得したポイントにより、マニュファクチャラー選手権首位の座を堅持。選手権2位のライバルとのポイント差は100に拡がりました。なお、今回の勝利はトヨタにとってWRC通算102勝目となり、シトロエンと並びもっとも多くの優勝を獲得したマニュファクチャラーとなりました。

デイ1でタイヤにダメージを負い大きく順位を落としてしまっていたパヤリは総合6位で、デイ1でのデイリタイアを喫し大きく後退した勝田は、総合16位でラリーをフィニッシュ。勝田はパワーステージ5番手により、ボーナスの1ポイントを獲得しました。

WRC次戦は、9月11日(木)から14日(日)にかけて、南米のチリで行われる第11戦「ラリー・チリ・ビオビオ」 です。ラリーの中心となるのは、チリ中南部ビオビオ州の州都「コンセプシオン」。路面はグラベルで、森林地帯のテクニカルな中高速ステージが大部分を占め、全体的に路面はスムースですが、タイヤに厳しいセクションも多くあります。



ラリーの詳細については、チームの公式ウェブサイトをご覧ください。

https://toyotagazooracing.com/jp/wrc/