2025 WRC 第11戦 ラリー・チリ・ビオビオ
WRC出場200戦目のオジエが激戦を制し今シーズン5勝目を獲得
エバンスが総合2位でフィニッシュし通算30回目の1-2フィニッシュを達成
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概要/Outline
9月14日(日)、2025年FIA世界ラリー選手権(WRC)第11戦「ラリー・チリ・ビオビオ」の最終日デイ3がチリ中南部、コンセプシオンのサービスパークを起点に行なわれ、エンドレスがブレーキパーツの供給でパートナーを務めているTOYOTA GAZOO Racing World Rally Team (TGR-WRT) のセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組 (GR YARIS Rally1 17号車)が優勝。エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合2位、TGR-WRT2からのエントリーとなるサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)が総合5位、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)が総合6位、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)が総合7位でフィニッシュしました。

ラリー・チリ・ビオビオの最終日デイ3は、サービスパークの南側、ビオビオ川と太平洋に挟まれたエリアで、「ララケテ」と「ビオビオ」という2本のステージを、ミッドデイサービスを挟むことなく各2回走行。最終日は朝から爽やかな青空が広がり、路面は全体的にドライコンディション。

最終のパワーステージ「ビオビオ2」で、オジエはベストタイムを記録。3番手タイムだったエバンスとのタイム差を11.0秒に拡げ、前戦ラリー・デル・パラグアイに続き優勝。記念すべきWRC出場200戦目を通算66回目の勝利で祝いました。なお、オジエの優勝は今シーズン5回目となり、ドライバー選手権では3位から、一気に首位へとジャンプアップ。エバンスは2ポイント差の選手権2位に後退し、3位に順位を下げたロバンペラとの差は19ポイント差になりました。また、TGR-WRTは1-2フィニッシュおよびボーナスポイントの獲得により、マニュファクチャラー選手権におけるリードを前戦までの100ポイントから、125ポイントへとさらに拡げることに成功。1-2フィニッシュはトヨタとしてこれで通算30回目となり、最多記録に並びました。また、トヨタは今回の勝利でWRC通算103勝目を獲得し、史上最多の勝利を得たマニュファクチャラーとなりました。

デイ1の序盤にラリーをリードしながらも、クルマのリヤがバンクに当たった影響で左後輪から空気が抜け、大幅にタイムを失ったロバンペラは、デイ2で総合6位まで順位を挽回。デイ3でのさらなるポジションアップはなりませんでしたが、スーパーサンデー3位、パワーステージ5番手でボーナスポイントを得ることに成功しました。また、前日総合7位の勝田は、昨年このラリーを欠場したことによる経験不足のハンデを乗り越え、総合7位で2年ぶりのラリー・チリを走破しました。

WRC次戦は、10月16日(木)から10月19日(日)にかけて行われる、第12戦「セントラル・ヨーロピアン・ラリー」です。2023年に初めてWRCとして開催されたこのイベントは、ドイツ、チェコ、オーストリアの三カ国を舞台とするターマック(舗装路)ラリーです。



ラリーの詳細については、チームの公式ウェブサイトをご覧ください。

https://toyotagazooracing.com/jp/wrc/