レースレポート
スーパー耐久シリーズ 2026 Empowered by BRIDGESTONE 13号車
第2戦 鈴鹿
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マシン #13 ENDLESS GRYARIS 参戦クラス ST-2クラス
Aドライバー/花里 祐弥
Bドライバー/石坂 瑞基
Cドライバー/伊東 黎明
Dドライバー/岡田 整
監督 / 斎藤 亮佑

<#13 ENDLESS GRYARIS>


開幕戦は予選6位、決勝4位。ミスのあるレースではなかったが、シビックタイプR、ランエボ勢の速さに対してスピードが足りず、持ち前のチーム力で追い上げたものの表彰台に届かなかった。第2戦に向けてサスペンションセッティングを煮詰め、ブレーキはさらに扱いやすさを引き出せるようブラッシュアップ。エンジンパワーもより伸ばせるようにセットアップを見直した。

新監督の斎藤と新エンジニアの渡海とのマネージメント2戦目になる今回。パーツ開発とともに速さを手に入れ、上位に食い込みたい。そしてその速さを持ったまま大きなポイントを得られる富士24時間耐久レースに挑みたいところ。ちなみに今回は開幕戦の結果から5kgのサクセスウエイトを搭載している。

予選
A 花里 祐弥 2'18.608 クラス4番手

B 石坂 瑞基 2'16.896 クラス4番手

C 伊東 黎明 2'19.442 クラス5番手

D 岡田 整 2'19.320 クラス2番手

→予選結果:4位/9台中


予選は4月18日(土)14時00分から開始。鈴鹿サーキットは気温21℃と暖かくなり、路面状況は良好。木曜日、金曜日は気温、路面温度ともにここまで高くならなかっただけに、この温かさがどう作用するか未知数である。

花里は予選開始ととともにコースインし、アタックを開始。2分18秒台をマークしてピットインするが、このアタックは4輪脱輪があったとしてタイムを抹消されてしまう。再度コースインしてアタック。すでに1周アタックしてしまったタイヤだったが、1回目とほぼ同じ2分18秒608をマークしクラス4番手を獲得。石坂は2分16秒896とタイムを絞り出した。予選はAドライバーとBドライバーのタイム合算により4番手となった。Cドライバー伊東はロングラップ想定の燃料フルタンクで走行し2分19秒442。Dドライバーの岡田も2分19秒320をマークした。後期型GRヤリスになってからはもっとも手応えのあるセッティングにできたということで、4名のドライバーが揃ってタイムを出すことができた。

決勝
決勝結果:2位

決勝は4月19日(日)。天候は晴れ。気温は23℃を超え、日差しの強さから暑さを感じるほど。この暑さが負荷の掛かるGRヤリスのフロントタイヤにどんなダメージを与えるのかがポイントになる。

スタートドライバーは石坂。そのあとは花里、岡田、伊東と繋ぐ戦略だ。花里はAドライバー規定により、75分の走行が義務付けられる。同じGRヤリスで戦うライバルの#225 KTMS GR YARISは予選が走行できず最後尾からのスタート。さらにエンジン交換によって20秒のペナルティストップが課せられており厳しい局面だ。#13としては強力なシビック勢とどこまで戦えるかかが大事なレースと言える。

決勝レースは12時04分からスタート。4番手からスタートした石坂は4週目に#72 OHLINS CIVIC NATSを抜いて3位に浮上。9周目にはベストラップの2分19秒134をマーク。続く11周目に2分19秒054、12周目には2分18秒729とペースを上げる。

徐々にトップ勢がペースダウンする中、石坂は18秒台後半をキープ。一時はトップと10秒以上の差があったが、23周目には5秒差まで縮まってきた。

今回は予定されている3回のピットイン時にガソリンを満タンにしても5時間走り切ることが不可能。そこで2番手花里の走行中に給油のみのピットイン(スプラッシュピット)を予定している。この作戦でタイヤ交換分のピットロスを減らして速さに勝るシビック勢に勝ちたい。

30周目、ピットインして花里に交代。タイヤはフロント2本を交換し、給油して2位でコースに復帰。素早いピット作業で2位に浮上した。花里は19秒台を出しながら安定して走行。トップの#95 SPOON リジカラ CIVICとは約11秒差。

46周目、#743 Honda R&D Challenge FL5に抜かれ3位になってしまう。60周目、作戦通りピットインしてスプラッシュ給油。タイヤ交換もドライバーチェンジもなく、そのまま花里が走行。63周目、#743のピットインに伴って2位に復帰。

64周目にFCYが導入されるが花里の最低乗車時間があるためコース上にステイ。66周目ピットイン。給油とタイヤ4本交換をしてドライバーを岡田に交代。3位でコース復帰。

岡田は19秒台前半のラップを出すなど好タイムで周回。3位をキープしている。トップの#72とは約2分の差。2位の#743とは約1分40秒の差。タイム差はほとんど変わらないが、シビック勢にはなかなか追いつくことができない。

95周目ピットインして岡田から伊東に交代。タイヤはフロント2本を交換してコースに復帰。残り約70分を伊東に託す。伊東は2分18秒台前半で周回しチームベストを更新しながら追い上げていく。101周目、#743がトラブルでピットインして2位に浮上。

残り時間約30分で停止車両発生により2回目のFCYが導入される。再開後、再び伊東はハイペースで追い上げていくが、1位の#95との差は1分4秒。残り時間20分でこのまま追いつくことはできないが、何が起きるかわからないのがレース。伊東は懸命にペースを上げてチャンスを狙う。残り5分で1位との差は1分を切ってきた。

伊東は1位との差を53秒まで追い上げて2位でゴール。勝つことはできなかったが、これまでシビック、ランエボ勢に付けられていた差は大きく埋めることができた。また確実に自社製品のパフォーマンスをアップできたことも確認できた。次戦は得意とする富士24時間。ここで勝利して大きなポイントを獲得したい。





【FCY導入】
1回目:14:34'58(70Laps)- 14:41'57(71Laps)
2回目:16:32'13(123Laps)-16:34'40(123Laps)


Super 耐久の詳細については、チームの公式ウェブサイトをご覧ください。

https://supertaikyu.com/
ドライバー・監督コメント
●Aドライバー 花里 祐弥

前戦もてぎでは速さが足りず悔しい思いをしたことから、今回の鈴鹿にはチームが短いインターバルの中で様々なことをしてくれて持ち込みました!

ダンパーの仕様はより外輪のグリップレベルを上げる為にリバウンド側の減衰をメインで上げてきました。また渡海自動車と共同で開発を進めている新型のMBR FBR GTシリーズを今回より投入しました。

理由としては、もてぎ大会でのコーナーミドルから出口に対してのアクセルONで、フロント内輪が浮き上がることで空転制御が僅かに入ってしまい加速が鈍くなったことから、リアにMBRを入れることで姿勢のコントロールを行い、出口でリア荷重が乗りすぎないようにセットしました。

従来のバンプラバーですと当たり初めの初期はリニアに立ち上がるのですが、どうしても奥でレートが立ち上がり過ぎる「フルバンプ」をしていました。またターンインではリアの外輪が引っかかりアンダーステアが出てしまうこともありましたが、より扱いやすく幅のある商品を作りたいことから開発がスタートしました。

MBRに配置されている穴(ディンプル)の位置を外側にオフセットする事で潰し切った感覚が無く、スムーズに潰れるようになりました。潰れた際の質量が変わることでそう言ったフィーリングになっているのかと思います。ターンインでは程よい引っかかりと旋回感を得ることが出来ました。

予選は私のミスもありましたが、4位で終えることが出来ました。決勝においても、シビック勢より燃費が悪く3ピット作戦が我々は取れない中、チームの皆のおかげで2位でチェッカーを受けることが出来ました。まだまだ決勝の速さを上げる課題が有りますが、富士大会より新型キャリパーの投入も予定されていますので、次回も非常に楽しみです。応援頂き誠にありがとうございました!
●Bドライバー 石坂 瑞基

今回の鈴鹿ラウンドに向けて、短い時間で様々なアップデートを用意してくれたチームに感謝します。練習走行ではそれらのアイテムを試しましたが、どれも非常に手応えを感じるアイテムばかりでした。

ダンパーはもてぎから改良し、前後バランスを見直してスプリングレートも変更してきました。MBRは新型をリアに装着しましたが、これまで感じていた潰した先の硬さを感じない良いものへ進化しました。セットアップも効率良く進めることができ、決勝に向けたロングランに期待が持てるセットを見つけることができました。

決勝はスタートを担当させて頂き、気温、路温が高い時間でタイヤグリップが少し低いコンディションでした。しかし、それを感じさせないくらい路面を捉えて少ない舵角で走ることが出来たので、タイヤを最後まで保たせることが容易でした。これまで後期型のGRヤリスになってから苦戦してきましたが、1番バランスの良い状態で戦えたと思います。

燃費との戦いになり、結果として2位でしたが週末を通して大きく進歩できたレースとなりました。次戦は24hですが、その先も見越してアップデートのネタを準備してシリーズを狙っていきたいと思います。

●Cドライバー 伊東 黎明

今大会、短い期間でチームが前回の改善点をもとにセットの見直しを行ってくれました。今までにない方向でのトライとなりましたが、木曜日の走り始めから車の感触は非常に良く、路面改修された鈴鹿サーキットとの相性も良く、決勝に向けてのセットアップを詰めていくことができました。

予選では、シビック・ランエボ勢がいながらも4位を獲得でき、1発の速さも手応え通りの結果を出すことができました。

決勝では、燃費上スプラッシュが必要となり優勝を逃し悔しい思いもありますが、後期GRヤリスになってから苦戦していましたがレースでしっかり戦うことができて、ほんの少し安心しています。

しかし、ここで満足などしていられないので、更に良くしていきながら次の富士24hは2年ぶりの優勝を目指して頑張ります。

●Dドライバー 岡田 整

前回の茂木大会を踏まえたアップデートを生かし、今回鈴鹿に向けてチームが持ち込んでくれた車両のセットアップが良く、予選・決勝共に後期GRヤリスに変わってから一番フィーリングが良かったです。

5時間レースの決勝では、3スティント目を担当させて頂き、2年ぶりの鈴鹿決勝を走行させて頂きました。車のセットアップも良く、車両のフィーリングも良かったです。みんなで繋いで2位表彰台。後期ヤリスに変わり、苦しい時間が長がったからこそ嬉しかったです。

決勝中での自身の足りない所を修正し次戦富士24時間に向けて準備致します。引き続き応援よろしくお願い致します。

●監督 斎藤 亮佑

昨年の鈴鹿ラウンドはST-2がお休みでしたので、我々は2年ぶりの鈴鹿サーキットでのレースでした。開幕戦のもてぎではかなり厳しい戦いでしたが、少しでも乗りやすく速い車を作ろうと鈴鹿ラウンドに向けて準備を進めました。その甲斐もあり、レースウィーク木曜日の走り出しからフィーリング、タイム共に良好だったように思います。

現在のST-2クラスはGRヤリスの他にランエボ、シビックが参戦しており、予選のパフォーマンスに関しては太刀打ちできない部分があるので、より決勝に重きを置いた走行プランで練習走行を実施しました。

決勝に向けて一昨年の開催時期9月とハンデウェイト前回55kg、今回は5kgという違いもありますが、一昨年比で決勝中の想定ラップタイムが3~4秒程速くなっており、規則で定められているレース中のドライバー交代を含む義務ピット回数3回では、レースを走りきれない、燃料が持たないことが判明しました。

また同様にAドライバーの最低乗車時間75分も1スティントでクリアできないため、やむなく4回ピット、5スティントでの決勝プランとなりました。

実際にレースが始まるとクラス内でペースを比較するとおそらく4回ピット勢と3回ピット勢で半々といったところでしたが、結果的にシビック勢は我々と同等かそれ以上のペースを維持したまま3回ピットでチェッカーを受けていました。

ストレートスピードがコンスタントに速いまま、さらに燃費もいいと言うことで次戦富士24時間も苦戦が予想されますが、13号車もアップデートを予定しておりますので、皆で頑張って行こうと思います。応援ありがとうございました。