レースレポート
スーパー耐久シリーズ 2026 Empowered by BRIDGESTONE 3号車
第4戦 SUGOスーパー耐久4時間レース
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マシン #3 ENDLESS GR86 参戦クラス ST-4クラス
Aドライバー/坂 裕之
Bドライバー/菅波 冬悟
Cドライバー/小林 利徠斗
Dドライバー/島谷 篤史
監督 / 中村 稔弘

<#3 ENDLESS GR86>


開幕戦もてぎ、第2戦鈴鹿でともに2位、第3戦富士24時間レースでは3位表彰台を獲得し、シリーズランキング3位につける#3 ENDLESS GR86。前戦の富士24時間レースでは終盤までトップ争いを展開したものの、接触によるマシントラブルに見舞われ、惜しくも3位でチェッカーを受けた。シリーズランキングは首位の#41 HC GALLERY EXEDY GR86 WINMAXが73.00ポイント、2位の#884 シェイドレーシング GR86が67.00ポイント、そして#3 ENDLESS GR86が66.50ポイントと、上位3台による僅差のタイトル争いが続いている。

今大会では、これまでのレース結果により45kgのサクセスウエイトを搭載。ライバルの#41と#884がともに40kgであるのに対し、ランキング3位ながら3台の中で最も重いサクセスウエイトを背負ってレースに臨む。アップダウンが激しく、マシン性能への負担も大きいスポーツランドSUGOだけに、厳しい戦いが予想される。それでも、アップデートを重ねてきたマシンの速さとドライバー陣の堅実な走りを武器に上位進出を狙い、タイトル争いに向けて貴重なポイントを積み重ねたい。

予選
A 坂 裕之 1’36.561 クラス4番手

B 菅波 冬悟 1’33.912 クラス5番手

C 小林 利徠斗 1’34.629

D 島谷 篤史 1’39.792

→予選結果:4位/10台中


7月5日(土)、ST-4クラスの予選は朝8時からスタート。Bドライバーがタイムアタックを行い、その結果により上位のA組と下位のB組へ振り分けられる。続いてAドライバーが各組ごとに順位を争うノックアウト方式で実施された。

朝のスポーツランドSUGOは曇り空で、ときおり霧雨が降る不安定な天候。しかし、路面はドライコンディションを維持しており、レインタイヤを使用するほどではない。気温は20℃に届かず、肌寒さを感じるコンディションとなった。Bドライバーの菅波は、コース上の混雑が落ち着くタイミングを見計らい、走行時間の半分ほどが経過したところでコースイン。クラス5番手となる1分33秒912をマークし、ポールポジションを争うQ2Aへの進出を決め、Aドライバーの坂へとバトンをつないだ。

8時25分から始まったQ2Aでは、霧雨がやや強まったものの、路面はドライコンディションを維持。しかし、徐々にグリップレベルは低下し始めていた。坂のアタック直前にはウエット宣言が出されたが、路面状況を見極めてスリックタイヤのままコースイン。1分36秒561を記録し、4番手グリッドを獲得した。上位は#884、#41、#216 HMRスポーツカー専門店GR86が占め、#3 ENDLESS GR86はその直後から決勝レースに臨むこととなった。

続いてC・Dドライバーの走行枠では、小林、島谷も順調に周回を重ね、決勝に向けたマシンセットを確認。予選を総合4番手で終え、決勝レースに向けて準備を整えた。

決勝
決勝結果:優勝

今回のレースは予選と決勝を1日で実施するスケジュールとなり、午前に予選、午後に4時間の決勝レースが行われた。天候は曇り。雨は止み、路面はドライコンディションとなった。

スタートドライバーは小林が務め、坂、菅波、そして再び小林へとつなぐ作戦でレースに臨む。予選で最も安定した平均ラップタイムを記録した小林が2スティントを担当する予定だ。レース中は3回のピットインが義務付けられており、戦略が勝敗を左右する重要なポイントとなる。

フォーメーションラップを経て12時38分に決勝レースがスタート。4番手スタートの小林はオープニングラップで#216をかわして3位に浮上。さらに5周目には#41を攻略して2位、8周目には#884をパスしてトップへ立つ。ライバル勢の多くがジェントルマンドライバーを起用するファーストスティントで、小林は着実にリードを広げていく。

13周目には後続との差を約4秒まで広げ、15周目には#884が左フロントタイヤ脱落のトラブルで戦列を離脱。その後も小林は1分34秒台の安定したペースを刻み、リードを拡大した。

34周目には停止車両の回収により1回目のFCY(フルコースイエロー)が導入される。このタイミングではピットインせずコース上にステイ。その後もタイヤ脱落による車両トラブルが相次ぐなど、波乱含みの展開に。

すると#3 ENDLESS GR86にもアクシデントが起きる。39周目には小林からST-3クラスの#21 Hitotsuyama BMW M2 Racingとの接触があったことが無線で報告される。幸いマシンへのダメージはなく、レースコントロールもレーシングアクシデントと判断。両車にペナルティは科されなかった。

57周目に1回目のピットインを実施。小林から坂へドライバー交代を行い、タイヤ4本交換と給油3本のフルサービスを実施する。小林は2位に1分13秒のリードを築いてピットへ入り、作業後も首位を守ってコースへ復帰した。

80周目には4コーナーで停止車両が発生し、2回目のFCYが導入される。坂は最低乗車時間を消化中だったためステイを選択。その後も1分35秒台の安定したペースを維持し、首位をキープする。後続では#37 DXLパワーミネラルEVO☆NOPRO☆NCロードスター、#66 odula TONE MOTUL ROADSTER RFが異なるピット戦略で追い上げを見せ、優勝争いは終盤まで続く展開となった。

90周目、最終コーナーでST-TCRクラスの車両のタイヤ脱落により3回目のFCYが導入される。FCY解除後、最低乗車時間をクリアした坂がピットインし、菅波へ交代。タイヤ4本交換と給油2本を行いコースへ復帰した。

その後は#37との首位争いが続く。両車とも最後のピットストップを残しており、戦略勝負の様相となった。

121周目に#37が最後のピットインを行い、#3 ENDLESS GR86が首位へ浮上。しかし、こちらも128周目に最後のピットストップを実施し、菅波から小林へドライバー交代。タイヤ4本交換と給油1本を短時間で終え、再び首位でコースへ復帰した。

残り約25分、小林は1分33秒9のチームベストタイムを記録するなど、最後まで安定したペースで周回を重ねる。そのままトップチェッカーを受け、今シーズン初優勝を飾った。

前戦の富士24時間レースでは終盤のアクシデントにより惜しくも勝利を逃したが、その雪辱を果たす価値ある1勝となった。この勝利によりシリーズランキングでも首位へ浮上し、シリーズチャンピオン獲得へ向けて大きく前進した。

【FCY導入】
1回目:13:32'23(36Laps)-16:34'47(36Laps)
2回目:14:50'03(83Laps)-14:52'28(83Laps)
3回目:15:05'57(92Laps)-15:15'46(93Laps)




Super 耐久の詳細については、チームの公式ウェブサイトをご覧ください。

https://supertaikyu.com/
ドライバー・監督コメント
●Aドライバー 坂 裕之

勝てそうで勝てないレースが続いていましたが、やっと優勝する事ができました!今回は天候不良によりテストメニューをこなす事ができず、セッティングに関しては煮詰める事ができませんでした。レース中もマシンの前後バランスに若干の違和感はありましたが、総じて良いペースで走り切れたと思います。

そして、ライバルチームや他のクラスでマシントラブルが多く発生する中、ノントラブルで走り切れるマシンを用意してくれて、どこよりも速くて確実なピット作業でコースに送り出してくれるチーム、エンジニアさん、メカニックさん達の頑張りが優勝を後押ししてくれて、チーム全員で勝ち取った嬉しい1勝だったと思います。

日曜日のグループ1では、13号車が我々の優勝が霞んでしまうくらいの劇的な逆転優勝を見せてくれて、エンドレススポーツ2クラス優勝、感激の瞬間に立ち合う事ができて最高の週末でした。ご声援ありがとうございました!

●Bドライバー 菅波 冬悟

今年初の優勝を獲得することが出来ました!別日に決勝が行われた13号車も優勝しダブル優勝となりました。

今大会は決勝当日までレインコンディション続きとなり、セットアップも定まらないままのレースとなりましたが、チームが前半戦で積み上げてきてくれた成果が発揮されたレースだったと思います。

他のチームがトラブル等で順位を落とす中、チームエンドレスはノートラブル、ノーミスでチームワークを発揮出来たレースでした。

今大会を終えてシリーズランキングもトップとなりましたので、このままさらに差を広げられるよう次戦に向けても歩みを止めずにチーム一致団結で頑張ります。
●Cドライバー 小林 利徠斗

今回セットは良く、常にグリップ、バランスは操作で制御できる範囲内に整っていました。#41、#884ともに加速は負けていたため仕掛けるのはかなり苦労しました。単独走行ではブレーキの踏みしろの調整がしやすく最後まで走れました。バランスが練習走行時より若干全域アンダーに振れ、アンダーオーバーが出る傾向でした。レースになると練習時と挙動が変化する点は何かしら原因を突き止めたいです。 ありがとうございました。
●Dドライバー 島谷 篤史

開幕からトップ争いを展開するもトラブルや運に見放され、なかなか勝利を手にする事が出来なかった3号車のGR86。シリーズランキング3位で迎えた第4戦SUGOはウェイトハンデが4クラスで最も重い45kgとなり厳しい戦いが予想されました。

練習走行は2日間共にウェットスタートとなり、ドライセットやロングの確認が十分ではない状況で予選、決勝を迎えました。

決勝は4番手スタートから小林選手が担当。前の3台を抜いて快調にトップを走り、2位に1分以上の差を付けて坂選手にバトンタッチ。車両側に小さいトラブルはありましたが坂→菅波→小林とバトンを繋ぎ、ミスない走りで2位に1周差を付け嬉しい今季初優勝となりました。

また、今シーズンから投入した新型モノブロック4POTキャリパーも初優勝となり、パフォーマンスの高さを証明出来たと思います。今回はライバル勢が揃ってトラブルを抱えるなど、運が味方した面もありましたが、ダンパーやブレーキの持ち込みセットが良かった事も勝利につながったと思います。

これで3号車のGR86は2023、2024年に続きSUGO3勝目となり、翌日のGr-1レースでも13号車のGRヤリスが富士24時間に続き2連勝!チームENDLESSにとっては歓喜のW優勝となりました。

残り2戦、両クラス共にシリーズチャンピオン目指してチーム一丸となって頑張りますので、引き続き応援の程宜しくお願いいたします。
●監督 中村 稔弘

24時間レースを悔しい順位で終わり、勝てそうで勝てないレースが続いている3号車ですが、過去に2連覇をしている相性のいいSUGOで、今回勝てなかったらいつ勝つんだと、自分に言い聞かせて臨みました。

こんな気合を嘲笑うかのように、木曜日は午後から雨。時折止むがまた降り出す状況。用意したテストメニューは1つも試せず。金曜日も朝から雨。やっと2本目の専有走行からドライタイヤで走れるコンディションになりました。

予選開始は朝8時からと早く、天気は微妙に霧がかかっているすっきりしない天気のなか行われました。今回の予選はノックアウト方式で行われ、グループを決める最初の予選はBドライバーで行い、順位を決める予選はAドライバーで行われました。結果は4位でしたが、Aドライバーの時に雨が降ってくるタイミングが悪く、本来のタイムが出せなかったのは残念でした。

今回のレース時間は4時間でした。スタートドライバーは今回Cドライバーの小林選手。今年初めてスタートを担当しましたが、危なげないスタートで前の車を追い上げていき、トップに立ってからリードを広げて2位の車と70秒以上のギャップを作ってくれました。

2番手は坂選手。混んでいる場所にコースインし、さらに後ろから2番手の37号車が迫ってきてタイヤを使ってしまい後半は苦しい展開。それでも何とか順位をキープして3番手の菅波選手へ交代。

順位は2番手でコースインし、トップの37号とのギャップは5秒。その後ほぼ同じラップタイムで周回を重ねていきましたが、30周を回ってもギャップは5.7秒と差が変わらない。

最後のスティントのドライバー勝負だと思っていましたが、37号車のピットストップが長く、ピットで逆転できる計算になりました。しかし、ここで菅波選手と無線が交信できないトラブルになりドタバタ。サインボードでピットインを指示し、最後のドライバー小林選手へ交代。タイヤも4輪交換し、万全の体制で送り出しました。

その後は大きなトラブルもなく、2番手と1周近い差をつけてトップでチェッカーをうけました。やっと今年初優勝。長い道のりでした。やっと結果が出せてホッとしました。毎回応援していただいている皆様にいい報告が出来てうれしいです。次戦は10月と期間が空いてしまいますが、万全の準備をしてまたいい結果が報告できるように頑張ります。岡山でも熱い応援よろしくお願いします。